この記事ではエンジニアをしていると必ずと言っていいほど出てくる
パースという言葉について解説していきます。
パースとは?
パース(parse) とは、
文字列のデータを、プログラムが扱いやすい形に分解・変換すること
を意味します。
人間にとっては「意味を読み取る」こと、
プログラムにとっては「文字列をルールに従って構造化する」ことです。
Cookie の例
Cookieでの例を見ていきましょう。
ブラウザからサーバーに Cookie が送られるときは、HTTP ヘッダの 1本の文字列 です。
例
Cookie: jwt=abc123; theme=dark; sessionId=xyz789
これはただの文字列で、そのままだと扱いづらいです。
これを パースすると以下のようになります。
{
jwt: "abc123",
theme: "dark",
sessionId: "xyz789"
}
上記のようにオブジェクト形式 になります。
これでプログラム側は req.cookies.jwt
のように簡単に取り出せるようになるわけです。
JSON のパース
JSONのパースを見ていきましょう。
const text = '{"name": "Taro", "age": 26}'; // ただの文字列
const obj = JSON.parse(text);
console.log(obj.name); // "Taro"
ここでも「JSON文字列 → JavaScriptオブジェクト」に変換しています。
URL のパース
URLのパースを見てみましょう。
下記URLはGoogle翻訳で英語Helloを日本語に翻訳した時のURLです。
https://translate.google.co.jp/?hl=ja&sl=auto&tl=ja&text=Hello&op=translate
これをパースすると
{
protocol: "https",
host: "translate.google.co.jp",
pathname: "/",
query: { hl: "ja", sl: "auto", tl: "ja", text: "Hello", op: "tranlaste" }
}
となります。
まとめ
・パース とは プログラムが扱いやすい形に分解・変換すること
・Cookie の場合 → "jwt=abc123; theme=dark"
という文字列を
→ { jwt: "abc123", theme: "dark" }
のようなオブジェクトに変換する
・JSON や URL なども同じ仕組みで「パース」して扱いやすくしている
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